2023.02.16
- お知らせ
T2Kの運送事業部について紹介します
T2Kって名前だけ聞くと何をしているの? どんな会社?・・・と思われる方が多いのではないでしょうか。
この記事ではT2Kが行っている仕事の1つである運送業を担っている運送事業部について紹介します。
記事前半では運送事業部の歴史と仕事内容について、後半では配送ドライバーの1日の流れと新しく購入した新車について紹介します。
運送事業部について
まずはじめに、運送業とは何か?
一般貨物自動車運送事業(トラック運送業)とは、簡単に言うと「他人から依頼を受けて、運賃をもらい事業用トラックを使用して貨物を運ぶ事業」のことです。
事業用トラックとは、2t車、4t車、大型車などに加えて、ハイエースやプロボックスなどの小型車、ダンプ、タンク車、トラクタ・トレーラーなどのことで、事業用の車には、緑ナンバー、つまり緑色地に白色の文字のナンバープレートを取り付ける必要があります。
軽自動車による貨物の輸送は一般貨物運送事業には入らず、貨物軽自動車運送事業という別の事業になります。つまり、よく住宅街などで見かける軽バンのドライバーは厳密には別の事業ということになります。
貨物軽自動車運送事業の場合は、国土交通省に届け出を行う「届出制」によって事業を始められますが、一般貨物自動車運送事業(トラック運送業)の場合は申請をして審査を通過して許可をもらってやっと事業が始められる「許可制」になっているので運送開始までのハードルが高くなっています。
運送業の開始まで
T2Kの運送事業部は、令和2年10月2日から運送を開始した、社内でも新しい部署です。
元々は物流事業部で出荷代行をしており、配送は外部にお願いしていましたが、T2Kの事業を拡大していくにあたって配送も自社でやっていこうと運送事業部を新設しました。
こんなT2Kの運送業ですが、申請から運輸開始までになんと190日もかかっています。さらに申請のために必要な書類や資料を作成するのに3か月ほどかかっているので、運送業を始めるまでに9か月以上もかかかっています。
この運送事業部開始までの歴史を紹介します。
①経営許可申請
令和2年3月26日 申請にかかる土地を管轄する岡山運輸支局へ申請書を提出しました。
ここでは中国運輸局で定められている審査基準に則った書類をを提出しなければなりません。
事業開始及び継続のための資金確保(約1500万~2000万)や、事務所と駐車場の確保、人員の確保、事業用車両の確保など様々なことを証明しなければならないので、非常に大変です。
②法令試験・審査
令和2年4月15日 社長が法令試験を受験しに行きました。
この試験では13個の法律や規則などから、合計30問出題され、8割以上の正解で合格になります。
ここから確認できますが、出題範囲が広すぎて、びっくりしました。
さらに中国運輸局(広島市)にて、審査も実施されます。ここで、申請に対する処理を行う期間として3~4ヶ月ほど必要になります。
これら2つを突破すれば、許可基準に適合したことになります。
③許可
令和2年8月4日 やっと中国運輸局から許可の連絡があり、通知文書が発送されました。
通知文書を受け取ったら、登録免許税を納付しないといけません。許可を貰うだけで12万円も税金がかかってしまうなんて思いもしませんでした。
そして、令和2年9月16日 管轄の陸運局で行われる新規講習を受講し、
見事「許可証」を交付されました!
しかし、まだまだやらないといけないことが残っています。とても大変です。
④事業施設の確保など
まず、会社を登記しなければいけません。事業目的に「貨物自動車運送事業」が入っていないと、定款の目的変更、変更登記が必要です。
そして、事業施設(営業所、休憩室、車庫・車両)を申請どおりに確保し、帳簿類を備え付けます。
次に、審査の段階で基準となっていた人員の確保に関する届け出をしなければなりません。
運行管理者と整備管理者の選任届を提出します。
運行管理者は、運送業における安全な輸送の責任者として選任されます。
整備管理者は、一定の要件を満たした人が自動車の点検及び整備並びに自動車車庫の管理に関する事項を処理する役割を果たすべく選任されます。
それと同時に、運転手の選任も行います。運転手は適性診断を受講し、社会保険に加入しなければなりません。
最後に、運賃・料金の設定を行います。これらを設定したら30日以内に、支局に届け出をし、営業所への掲示をしなければなりません。
⑤運輸開始前の確認
ここでは、「事業開始前の確認について」という書類を提出します。上記④の事業施設の確保、運行管理者・整備管理者を選任、運転手の選任を終えたタイミングで、この手続きを行います。
提出し終えたら、連絡書というものを発行します。この連絡書が後に必要になります。
⑥事業用自動車の登録・車体表示
やっと事業用自動車の登録ができます。ここで⑤の連絡書が必要です!
車体にも氏名や名称、記号を表示します。
この段階でもしものために、任意保険にも入ります。
この段階で事業用自動車の一部が未登録だと運輸を開始できないので要注意です。
⑦運輸開始届出
ついに、令和2年10月2日 運輸を開始しました!
運輸開始届出の提出も忘れずに行いました。この届出から1~3ヶ月後には巡回指導が実施されます。
適正化事業指導員の方々が訪問され、21項目をチェックしAからEまでランク付けされ、もしEランクの場合は事業拡大の認可申請ができないようです。
令和3年2月8日 巡回指導にてT2Kは、しっかりAランク評価を獲得しました☆
こうして、T2Kの運送事業部が始まっていきました!
また、岡山県トラック協会にも加入しています。
運送事業部の仕事内容
ここからは運送事業部の仕事内容について見て行きます。
運送事業部では主に、①荷受け ②出荷 ③配送の3つの仕事を行っています。
- 荷受け業務
荷受け業務は、主にフォークリフトでの作業になるので、フォークリフトの資格に加え、操作スキルが必要になります。
クライアント様が仕入れ先に発注した荷物がT2Kの倉庫に届きます。小型車両から大型車両、ときには大型コンテナトレーラー(20ft、40ft)まで、日々10数台~30台ほどが出入りします。
(ちなみに、20ft(フィート)のコンテナは最大で21000㎏~22000㎏の荷物を積載できるようです。)
そして、届いた荷物をリーチ式リフトで降ろし、荷物に汚れや破損が無いか確認します。
リーチ式リフトは、ツメが前後に動くため奥の荷物が取り出しやすいのが特徴です。他にも、一般的なリフトと比べると立ったまま運転することや小回りが利くことが特徴です。
荷物の個数が間違いないことを確認し、荷物を受け取ったら、クライアント様ごとに仕分けを行い、物流事業部の担当者に入庫の連絡をします。
最後に、垂直搬送機やリフトでクライアント様ごとの倉庫内フロアに届ければ完了です!
- 出荷業務
出荷業務は物流事業部と連携して行っています。物流事業部の倉庫内の仕事をフォローすることもあり、助け合いながら仕事に取り組んでいます!
出荷する商品をクライアント様ごとのフロアから荷置き場へ移動させます。ここでも垂直搬送機やリフトが活躍してくれます。
荷受け業務と出荷業務では、物流事業部と連携する場面が多いですが、主に物流事業部は倉庫内の仕事を、運送事業部は倉庫外の仕事を担当しています。
- 配送業務
配送業務では、岡山県倉敷市を中心に近隣エリアで様々な配送業務を展開しています。
衣類や雑貨、家具などクライアント様の荷物をメインに定期便、チャーター便(貸し切り配送)、スポット便(単発の配送)、社内便、集配業務(倉敷市内)といった配送業務を行っています。
全国配送・当日発送が可能です! ぜひお問い合わせください。
中型ドライバーの1日の流れ
ここまで運送事業部の全体像について紹介してきましたが、ここからはその中のドライバーにスポットを当てて紹介します。
車両:4tワイドウイング車
▼9:00
・出勤、朝礼
朝礼で当日の物流と運送事業部の動きについて確認。
入荷予定、出荷予測個数の確認や、運行配車概要の説明を行います。
▼9:30
・午前の配送に出発 クライアント様の荷物納品
▼10:30
・倉庫に戻り午後便の荷物準備
▼12:00
・昼休憩、昼食タイム
▼12:45
・積込み作業
ドライバーさんの体への負担も考慮して、パレットを用いた積込みへの移行も進めています。
▼13:30
・午後便の出発 佐川急便様へ出荷物を配送します。 倉庫と佐川急便を往復します。
▼15:00
・休憩
▼18:00~21:00
・終了点呼、退社
業務完了確認書を提出して、帰庫点呼を行います。
以上のような1日の流れで、ドライバーさんは働いています。
新車購入!
最後に、事業拡大に伴い新しいトラックを購入したので、新車を紹介します。
今回新しく購入したのが、4tウイングパワーゲート車です!
パワーゲートの種類はいくつかあるのですが、T2Kでは格納式タイプを購入しました。
パワーゲートとは、荷台の後部に取り付けられている重い荷物の積み降ろしを楽にしてくれる装置です。
この車両選んだポイント!
①カゴ台車を利用しての配送が可能になります。
操作も簡単で、ボタン1つで昇降できるシステムなので非常に便利です!
重い荷物を手軽に上げたり下ろしたりできれば、1人でも効率的に荷物の運搬が可能になり、ドライバーさんの負担も軽減できます。
ドライバーさんのことを考えた車両選択になっています!
また、T2Kは「ホワイト物流」推進運動にも参加しており、ドライバーさんの働きやすさの実現を目指しています!
②クライアント様の集荷や納品先に合わせた荷物の扱い方で配送が可能になります。
荷物の積み降ろしは、⑴手作業で荷物をそのまま扱う場合と、⑵リフトを使ってパレットに乗せた荷物を荷台の側面から扱う場合(下図)と、⑶かご台車を使って荷台後部のパワーゲートで扱う場合があります。
今回の購入車両では、⑴~⑶のどの方法でも荷物を扱えるのでクライアント様に合わせた配送が可能になります!
③荷台の下に格納できるので、使用しない時でも作業がしやすくなります。
先ほど3通りの荷物の積み降ろし方法を紹介しましたが、⑶パワーゲートを使う場合以外の時には、荷台の下に格納できる仕組みになっているので、荷台周りがスッキリします!
リフトを使って荷物の積み降ろしをする際には、荷台周りがスッキリしていたほうが安全ですね。
最後に
この記事では、T2Kの運送事業部の歴史と様子について紹介しました。
T2Kでは運送事業部が新設されたことで、出荷から配送のスピード感が増し、できる限り当日の間に出荷できるようになっています。以前よりも時間の融通も聞くようになり、クライアント様のご要望にもお応えしやすくなりました。
近年では、Amazonや楽天などのECや通販が発展してきており、それに伴って運送業も発展を続けています。T2Kでも各種インターネット通販サイトに対応することが可能となっていますので、少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度お問い合わせください!
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