LOGISTICS COLUMN

物流コラム

2025.01.29

物流業務を効率化し、コスト削減を実現するために、多くの企業が利用しているのが「3PL(サードパーティ・ロジスティクス)」サービスです。

この記事では、物流3PLの基本的な概要や、メリット・デメリット、について詳しく解説します。また、3PL業者を選ぶ際の注意点についても触れ、適切な3PL業者選びに役立つ情報を提供します。

物流3PLとは?

3PLとは、「サードパーティ・ロジスティクス」の略で、物流業務全般を外部の専門業者に委託するサービスのことを指します。

具体的には、商品の保管、梱包、出荷、配送、在庫管理などを、専門業者に依頼する形です。

自社で物流業務を抱える企業にとって、これらの業務は大きな負担となりますが、外部委託することで、運営の効率化やコスト削減が可能になります。

時間や手間がかかってしまう保管や出荷の業務をアウトソーシングして、しっかり運営に注力したい
時間や手間がかかってしまう保管や出荷の業務をアウトソーシングして、しっかり運営に注力したい!


3PL業者は、物流の専門知識と経験に基づき、最適な倉庫運営を行うことを常に目指しています。また梱包資材や配送運賃のスケールメリットが得られるなど、荷主様にとって非常に頼もしいパートナーとなります。

物流3PLのメリット、デメリット

メリット

コスト削減

自社で物流を運営する場合、倉庫の維持や人件費などの固定費が閑散期、繁忙期、問わず重くのしかかってきます。しかし、3PLサービスを利用することで、それらの固定費が物量に応じた変動費に代わり、コストの最適化を行うことが可能となります。季節商材や、セール商戦などで受注波導の高低差が大きくかつ不規則な荷主様にとっては、物流費を最適化する大きな効果をもたらします。

物流の効率化

さらに、3PL業者によっては最新の設備や出荷、在庫管理を行うWMS(Warehouse Management System)を導入し、荷主様のOMS(Order Management System)と連携して出荷指示や在庫管理を自動化しているケースもあります。そうした3PL業者にアウトソースをすることで、荷主様は在庫管理や出荷業務から解放され、店舗運営やマーケティング、顧客対応など、荷主様が本来注力すべき業務に集中することができます。

弊社では、さまざまなOMSと連携ができるように、システム担当者を配置し柔軟に対応をしております。また、荷主様専属の物流コンシェルジュを配置し定期的にミーティングを行い、ニーズに合わせた様々なシステムやツールなどをご提案することにより、業務全般の最適化を図っております。

スケーラビリティ(拡張性)

3PLサービスは需要に応じて人員を柔軟に調整できるため、繁忙期や特別な状況にも対応可能です。

自社で物流を管理する場合、予想以上の出荷数に対応するために追加の人員や設備を用意する必要がありますが、3PL業者にアウトソーシングした場合ではそのような手間と、余分なコストを省くことができ、今まであきらめていた大胆な施策を打ちだすことも可能になります。

デメリット

管理の難しさ

自社で物流を運営する場合でもそうですが、外部へアウトソーシングする場合は特に荷主様と3PL業者とのコミュニケーションや業務の管理が大変重要なポイントになります。このような連携がスムーズに行えない場合、クレームの増加、販売機会の損失など、運営に支障をきたす可能性があります。

弊社では、Chatwork、Slackなどのコミュニケーションツールを活用し、荷主様と現場担当との連携を 迅速に行うことが可能です。これにより、円滑な運営を行うのはもちろんのこと、リスク情報の共有も迅速に行うことができ、大きなトラブルなどを未然に防ぎます。

サービスの品質に差がある

3PL業者によって提供するサービスの内容や品質が異なりますので、導入検討段階では綿密な打ち合わせを行い、ニーズにあった信頼できる3PL業者を選ぶことが大変重要になります。

ただ、どんなに綿密な打ち合わせをしていたとしても、イレギュラーな状況など当初の認識と違うこともあるので注意が必要です。

弊社では、導入後も荷主様と定期的なミーティングを行い、業務内容のすり合わせを行うことで、常に荷主様のニーズに的確に対応できるよう体制を整えております。

3PL業者を選ぶ際の注意点

3PL業者を選ぶ際には、以下のポイントを重視することが大切です。

柔軟性

3PL業者が柔軟に対応できるかどうかは非常に重要です。

弊社では海外出荷、クラウドファンディングの返礼品出荷にも対応しています。また、検品作業やアッセンブリ作業はもちろんのこと、受注管理代行、商品の写真撮影、ECモール等への出品作業など、EC運営に関わる付帯業務にも対応をしております。

技術面

物流業務の効率化を図るためには、設備導入も必要不可欠です。弊社では、自動倉庫システム   Auto Storeをはじめとした先進的な物流設備を導入しており、出荷効率や保管効率の向上に努めています。

倉庫内ロケーションをシステムを利用して管理

最後に

3PLサービスは、企業にとって業務の効率化やコスト削減に大いに役立ちます。適切な業者を選ぶことで、さらなる成長と競争力強化が期待できます。

特に、柔軟な対応力や最新技術の導入が、業務のスムーズな運営に欠かせません。

3PLの導入について、ご質問やご相談、こんな記事を書いて欲しいというリクエストなど、お気軽にコメント欄やお問い合わせフォームからご連絡ください。

その作業、T2Kで完結!